職場の話はしませんよ。
自習の時間: 国の借金と国債
現在の日本の借金状況と国債について自分なりに復習してまとめてみます。
例によって、私自身がニュースや解説などを参考に理解してまとめたものですので、大筋で間違いはないと思いますが、誤りもあるかと思いますので鵜呑みにせずにお願いします。

--------------------------------
財務省の発表によれば、2011年の対GDP 債務残高率は主要国で以下のとおりです。

米国 101.1%
イギリス 88.5%
ドイツ 87.3%
フランス 97.3%
イタリア 129.0%
カナダ 85.9%
日本 212.7%

格付け機関(S&P)による格付けでは、イギリス、ドイツ、フランス、カナダは最高位の「AAA」です。
米国は少し前にニュースをにぎわせましたが、失業問題などの改善不調でAAAから「AA+」にワンダウンしました。
日本は「AA-」で、中国や台湾と同等、上から4番目の評価です。イタリアは今週に入ってA+から「A」、上から6番目の評価にダウンしました。


JUGEMテーマ:経済全般
 

日本はぶっちぎりの対GDP 債務残高比率です。
昨日のたとえで言えば、年収400万円の人が850.8万円の借金を背負っていることになり、もうどうやって返したらいいやら・・・というレベルです。

【マスコミの扇動】 
債務は総額で1000兆円を超えて、国民一人あたりの借金が800万円、とかなんとか無駄にマスコミがあおりますが、これは意味が無い扇動だと思っています。なぜなら、「貸してくれる人がいるかぎり、自転車操業で構わない」と私自身は考えるためです。国は自然人と違って寿命がありません。半永久的に存在・存続するものなのです。

まず、営利団体ではない国は、利益を上げる必要がありません(そりゃ、有事に備えて、少しは余力があったほうがいいですが)。
入ってきたお金の全額を、国民へのサービスに使う必要があります。
この先数年、あるいは十数年、国民がガマンをして借金を完済したとして、それは本当に喜ばしい状況なのか?と考えます。

未来のために今をガマンするのは、今の国民の不幸です。
でも、今の国民のために未来を犠牲にするのも問題です。

リーマン・ショック以降、国債の発行が膨大化しており、今年の予算(現時点)では93兆円の予算のうち、国債返済分は20兆円、残る73兆円が国民へのサービスに使われます。一方、収入93兆円をどう確保するかですが、税収は伸び悩み、国債は44兆円と膨らんでいます。
つまり、今年だけで借金が24兆円増えました。

しかし、私自身は、このまま毎年ずるずると借金が増えていっても、みんなが国債を買ってくれるのであれば、それはそれでokとも思えます。いささか楽観的ではありますが。

企業決算を見ればわかりますが、無借金経営をしている会社など希で、借金を含みつつ資金を潤滑にまわして運営しているのが常です。日本人はお金に対してヘンに潔癖なところがあると思います。借金=悪、みたいな刷り込みがあるので、先のマスコミの扇動などがインパクトをもってしまうのだと思います。

いつか発行した国債がさばけなくなった=借金の引き受け手がいなくなったとき、収入が少なくなるのに国債返済額が大きく、国民へのサービスに使えるお金が少なくなります。この時が問題と思います。

【日本国債の人気】
率直に言って、日本国債は現時点では人気のようです。
10年物の国債の利率が1.5%弱。アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスなどの先進国でも軒並み3.0%超らしいので、日本国債は利率が低いと言えます。
「利子は1.5%しか付けないけど、お金貸してね」という状態でも、借り手がつくのであれば、利率を上げる必要がありません。
低利率で成り立っている、ということは日本国債が人気だと言えます。

要因はいくつかあるようですが、
(1)政府の保有資産が600兆円近くある
(2)日本国債の95%が国内で保有され、かつその95%は金融機関などが保有している
(3)対GDPの国民税負担が他国よりは低い(29%前後)・・・イギリス 37%、ドイツ 39%、スウェーデン 44%
などが挙げられるようです。

借金総額が1000兆円超あるといっても、政府が保有する土地や証券や貸付などの総額が600兆円もあるので(もちろん、現実的に売却出来るものではありませんが)、差し引き金額はそこまででもないということ。
また、政府の政策に展望がないことから格付けがAA-まで下がっていますが、日本の金融機関が構わず国債購入していること。
さらに、私たちは高いと思いがちな税金ですが、他国ではもっと高く、税率の引き上げによってまだまだ税収の潜在能力があると思われること。

(2),(3)は結局、日本国民の貯蓄等の余力に期待されている部分に思われます。(2)の金融機関の有する預金高も、もとをたどれば日本国民のお金です。

国内金融機関が国債を保有しているということは、ギリシャ危機のように、仮に信用不安が発生したとしても、一斉にみんなが売りに出て暴落する、という可能性が低いと思われます。また、格付けが悪くなると国債の購入を渋る、ということが起こるはずですが、国内金融機関は構わず日本国債を引き受けてくれているので、格付けが悪化しても影響されずに高い人気を有している、というのが日本国債の特異な面だと思います。良いか悪いかはわかりかねますが。

【将来的に】
日本国債の下支え=国内金融機関=国民の貯金、と言えそうです。
高度経済成長をすごした50〜70代の方々の莫大な貯金が、現在の国債を支えているとも言えます。
一方で、サラリーマンの平均所得は下がる一方で、現在の30代、40代家庭には無貯蓄家庭も多いようです。銀行の預金量が減れば、国債の引受量も減り、国内金融機関でさばけないとなると、海外の投資に期待するしかありません。しかし、格付けは良いとは言えない状況では、利率を上げるなどしないと国債がさばけないかもしれません。

よって、未来永劫、不安要素がないとは言えません。

個人的な結論としては、
借金を完済する必要はないけど、毎年の予算において「国債返済額」=「新規国債発行額」となるくらいまで、財政が回復してくれることを望みます。イギリスやドイツのほうが税金が高いのであれば逃げ場はありません。ある程度の増税は覚悟する必要があるのかもしれません。


<参考にしたサイト>
財務省 http://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/007.htm
知識アップ.com http://www.dailynavi.net/2011/08/post_53.php

自習の時間 comments(0) trackbacks(0)
Comment








Trackback
この記事のトラックバックURL: トラックバック機能は終了しました。
<< NEW | TOP | OLD>>